◆投稿数カウント期間
2013-12/7 00:00 第3章イベント参加作品 投稿数カウント開始
2014-1/19 23:59 第3章イベント参加作品 投稿数カウント終了
このイベントは第2章 ルート2「奴隷狩り」の続編にあたります。
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自軍:【PxEm】 【PxEm】第3章:ルーノの民 【PxEm】自軍
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北方のナイセで起きた怪異は、シエラの北部にも次第に影響を及ぼしつつあった。
姿を現し始めた魔物たちの群れを前に、賢者ムトは、戦う力を持たない人々の盾となることを選ぶ。
そして、思わぬ援軍が。隠れ里の巫女ハゥが、遊牧民たちの里を一緒に守ると言いだしたのだ。
隠れ里に潜入していたアガシオン教団員たちも、ハゥに脅しをかけられ、非戦闘員たちの護衛を引き受けることに。
グリプ族族長イクセル、魔道学院教師ルベルは、一路学院都市ハジャルへ。
奴隷狩りの一行を退けた勢いそのままに、豪商たちのオークションを潰すべく出撃する。
一方、学院都市ハジャルの魔道学院では、学院長ラケルが学院内に通達を出し、市街戦の開始に備えていた。
この戦いで、モレノは多くのものを失うだろう。それが彼の目を覚ますことになればと願って。
ついにルーノ族族長ファルステーロの「競り」が始まる。
命あるもの、自分たちの同族すら金で売り渡す豪商たちにとっては、
鷺のラグズが持つ呪歌(ガルドル)の力すら、金で買える珍しいモノでしかない。
グリプ族族長イクセル、魔道学院教師ルベル率いる有志は
ファルステーロの救出を急ぐが、モレノの部下の妨害にあっていた。
モレノの秘書アニルは、寄せ集めの部下たちを精強な部隊に仕立て上げていたのだ。
一方そのころ。隠れ里に残った巫女ハゥは、
己の心に芽生えた「人間を信じる心」に戸惑いを覚えていた。
「なぜ、ただ待つことを選んだのか、自分でもわからない。もし、彼らがしくじったら…」
数多くの生贄が捧げられたシエラの砂漠には、濃い瘴気が発生していた。
ヴラドが眠るという地下の墳墓に、封じられたヴラドの眷属「魔物」たちが目覚めるには十分なエサだ。
そして、その墳墓に納められたオーブのかけらも、もう瘴気を浄化する力を失っているはず。
深淵竜復活にむけた、教団にとっての大きな第一歩だ。
教主アルハザードの演説のもと、高揚した信者たちの陰には、テグレスの宮廷魔道士オーバンの姿もあった。
ルスキニア陥落以来、各地で瘴気を発生させた功績に対し、労いの言葉を求める彼に、
教団員エーリヒは侮蔑の言葉とともに魔道の一撃を浴びせる。
「誰もやりたがらない卑劣な汚れ仕事ばかりを引き受けて、よく働いてくれましたね。
貴方がテグレスに戻る必要はありません。ヴラド様の御許で永遠にお眠りなさい」
オーバンはしょせん捨て駒。彼は、余計なことを知りすぎたのだ。
一方。シエラ北部の草原地帯では、魔物たちの姿におそれおののく村人たちがパニックを起こしつつあった。
グリプ族族長イクセルら不在の今、頼れるのは流浪の賢者ムトや砂の民の巫女ハゥだけだ。
それにも関わらず、村人たちは不安を紛らわせようときつい口調で詰め寄る。
「貴方さまを信じていればいいんですよね? 本当に、大丈夫なんですよね?」
砂の民の巫女ハゥは、わざわざ呼び戻したジュスタン、そしてエキャルラットを使い、遊牧民たちの集落を守らせているが、
彼女の心には、ヴラドの同族として受けた迫害の記憶がはっきりと残っている。
もし彼女がまた、人間たちの身勝手さに絶望し、
アガシオン教団に与しヴラド復活に手を貸すようなことがあれば、取り返しのつかないことになる。
今回の騒ぎで、周囲の人間たちがどう動くかで彼女の感情はたやすく揺れ動くだろう。
2014-1/22を予定しています。