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動乱のナイセ王国を舞台に、物語は始まる。
テグレス=レヴェン二重帝国の片割れ、テグレス王国はナイセ王国に圧力をかけ、長らく領土の拡大を狙っていた。
折しも、ナイセ・テグレスの国境地帯にはルスキニア王国の亡命者たちが逃げ延びていた。
ルスキニア王女セラフィーマの救援のため、ナイセ王国軍が動き出すも
テグレス王国、常ならぬ事態をただ傍観するばかり。不気味なほどの静けさは、何を意味するのか。
一方で、テグレス王国軍の将軍ドイルは、レヴェン王国の神獣カレルヴォたちとともに
ルスキニア王国国境の治安維持のために遠征をおこなっていた。
それは、単なる賊の討伐であるはずだったが…
賊の討伐を続けるテグレスの将軍ドイルたちの前に、あまりにも遅まきながら増援部隊が現れた。
だが、闇魔道士オーバンが率いる一隊は、賊に追い打ちをかけるばかりか
すでに倒れた賊の死体にまでも、それを冒涜するような不可解な行動を起こす。
追撃の手を振り切り、ルスキニア王女セラフィーマは無事にナイセへと到着する。
一方、あいかわらず安穏としたテグレスの王宮で、女王レガシーは軍務に奔走する帝国の面々のことを案じていた。
そこに、宰相ハインツが不可解な提案をする。
人心を癒すため、このような時だからこそ、大規模な祝宴が必要ではないかと。
氷の神殿に敵性部隊接近。
氷の大地へと向かうマムクートの大群…その気配は明らかに、尋常なものではない。
フェンリル族族長ハーティは、急ぎナイセ国王ユミルに異変を伝え、増援を要請する。