第3章 ルート3「岐路」 †
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イベント概要 †
このイベントは第2章 ルート3「黒い奔流」の続編にあたります。
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あらすじ †
近くヴァルヴァラ教会の≪信託≫を受けるルスキニア王子アルトリートのもとに、
王女セラフィーマを送り届けるべく、ナイセ王国軍は動き出す。
今まであれほど動きの緩慢だった、テグレスの狙いは、自身が託されたオーブのかけらなのだろうか。
不安を覚えるセラフィーマに、ナイセ国王ユミルは自身の側近である
ナイセ騎士隊シェキアらを同行させ、必ずヴァルヴァラへ送り届けることを約束する。
一方、テグレス王国軍の将軍ドイルは、突如降ってわいた、セラフィーマ捕縛の命に困惑を隠せずにいた。
セラフィーマ王女を捕えるならば、護衛についているナイセ王国軍との衝突は避けられない。
国防の域を明らかに超えた、無茶な戦だ。レガシーが、こんな事を企むはずがない… 唆したのは、宰相ハインツだ。
ドイル同様、あまり戦に乗り気ではないテグレスの将兵たちは、次々に弱気な発言を口にのぼせる。
だが、そこには将軍ドイルとはまったく志を違える、好戦的な部隊が臨戦態勢にはいっていた。
皇帝マクシミリアンの命を受けているというスナイパーのヴェルデ、そして正体もわからない、白装束の天馬騎士エクロース三姉妹。
彼らはドイル将軍率いるテグレス軍を置き去りにして、ルスキニア王女の部隊の進路上へと向かう。
一方、テグレスの王宮ではレヴェン王セレスティン、そしてレヴェンの導きの獅子カレルヴォが、宰相ハインツと対峙していた。
カレルヴォは、エクロース三姉妹がアガシオン教団員であることを明かすが、ハインツは知らぬ、存ぜぬを決め込むばかり。
このときハインツは心中で、カレルヴォ抹殺の算段をつけ始めていた。
レヴェン王家のマクシミリアン皇帝と、セレスティン達をとりもっていた、補佐役ウィンデルバントはまだ帰還してない。
今のレヴェンは、少しの揺らぎで何がどうなるかもわからない、恐ろしい状況なのだ。
追加アナウンス †
ヴァルヴァラ・ナイセ国境で戦闘開始 †
指揮官ドイルの命令を無視し、白装束の天馬騎士エクロース三姉妹、
そしてスナイパー・ヴェルデの一隊は、ルスキニア王女の護衛部隊と接触する。
そこに、南下するナイセ軍の増援に現れた、
ヴァルヴァラ聖教国教会軍アデリーヌの部隊が到着し、事態は三つ巴の様相を呈し始める。
テグレス軍との同行、即ちテグレスの楽都アルモニへの連行を拒むセラフィーマに、
エクロース三姉妹の三女エルヤは、「テグレスの女王レガシーは、ルスキニアにとっては新たな主だ」と言い放つ。
ナイセ・ヴァルヴァラと、セラフィーマを連れ去ろうとする者達の間に、和解の余地はない。
練達した捕縛者の足止めにあい、セラフィーマ王女の護衛部隊は戦闘を開始する。
目指す聖都ヴァルヴァラは、あまりに遠い。
章エンディング †
ナイセ・ヴァルヴァラ国境地帯で起きた戦いは、思いのほか長引いていた。
シエラとナイセ、それにヴァルヴァラに現れた魔物が、いつここにも現れ立ち往生するハメになるかわからない。
それでも王女セラフィーマは「私だけが先に聖都に行っても何の意味もない」と強情を張る。
この場にセラフィーマがいても、何のメリットもないのだが…
そこに、ヴァルヴァラ聖教国のヴァルキュリア・アデリーヌが戦闘部隊への援護を減らしてでも
ワープの杖を使い、王女セラフィーマと、おもだった面々を聖都まで一気に転送する作戦を提案する。
その「逃走」を知って、セラフィーマの捕縛をもくろんでいた
テグレス王国のスナイパー ヴェルデ、エクロース三姉妹は薄っぺらい笑顔の下の怒りをあらわにする。
「そこまでして、テグレス王のお心遣いをすべて無碍にしたいのですか。
これはナイセ国王ユミル陛下、ヴァルヴァラの教皇ノイエ様のお考えですか?」
表面的には「穏やか」な外交を続けていたはずの、ナイセとテグレス。
私闘まがいのやりとりだが、いずれ両国が袂を分かつ徴候が現れ始めていた。
同時刻、テグレス軍の後方では無茶な陣形の入れ替えが行われ、ちょっとした混乱が起きていた。
スナイパー・シルヴォの率いるイフタハ族の戦士たちを、早急に撤退させようという命令が出ているという。
「どうせ貴方がたがいたところで、ろくに戦いもしないだろう」と侮蔑の言葉を放つラハヤ。
将軍ベルンハルトは、「この混乱はお前たちが仕組んだものだな」と断定し、その場は険悪な空気に包まれる。
シルヴォは、板挟みになる兵士の労苦を思い、素直に撤退命令に従うのだった。
そのころ、ローランでは皇帝マクシミリアンが、皇后ラマシュトゥに激しい怒りをぶつけていた。
前皇后の好んだ意匠の刺繍。
ただそれを見ただけで、皇帝はラマシュトゥに「誰からその意匠について教わったのか。言わねば侍従の首を斬る」と迫る。
ラマシュトゥは、あくまで怯えたふうを装いながら「獅子の神獣カレルヴォから聞いた」と答える。
まさに、茶番である……。だが、皇帝の感情をかき乱すにはそれで十分だ。
ルスキニア侵攻に始まり、何かにつけ皇帝のふるまいに難癖をつける、神獣の長カレルヴォは、目障りきわまりない存在だった。
皇帝の怒りは、その後、理不尽にも神獣の一族に向けられることになる。
「他者にはあれだけ残忍に振舞うというに、たやすく揺るぐものよのう」
ラマシュトゥは密かにほくそ笑むのだった。
>> 第4章 2「虚偽と真実の境界線」(シエラ・ヴァルヴァラ国境戦)
>> 第4章 3「獣の慟哭」(二重帝国の神獣襲撃事件) に続く